「浮かんでいるのか沈んでいるのか」

10年くらい前、千葉までクリムト展を観に行った。
会場はそごうか何かのデパート。
くたっとした感じの犬のぬいぐるみに一目惚れして、お買い上げ。
その頃はまだ病弱で、ぜん息の発作とかたまに出てたし、39度くらいの熱を突然出したりしてた。
そんなとき、「この犬のぬいぐるみが病気を治してくれる」って暗示をかけて、それを抱きしめて寝てた。
7、8年前、母親が入院した時にそのぬいぐるみを持ってって、
「病気を治してくれるコだから。早く治して返して」って言って渡した。
母親はすぐ退院したけど、ぬいぐるみは老犬に奪われてしまった。
ぬいぐるみには私の匂いもついてたんだと思う。
それは犬のよだれやら何やらでどろどろになって、3年前犬が旅立った時にお供につけた。
母親は結局そのぬいぐるみを返せなかったことを気にしていて、その犬のぬいぐるみの代わりにと買ってくれたのがカモノハシのぬいぐるみ。
「くたっとした感触が似ている」からだそうで、確かにそれはその通りだったけど、犬とカモノハシとでは違いすぎて、たいした愛着も沸かないままどこかにやってしまった。
それが最近、突然出てきて当然のように私の布団の中にもぐり込んでいる。
まあ、そういう話。


･･･ところでupする直前に気づいたんだけど、上の絵、ブランコの鎖が椅子のところまで届いてないわぁ。